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メディカルウォーキング「医歩」3

2024年2月27日


■メディカルウォーキングで深層筋を鍛える

「人生ラスト十年」には、大きな三つの節目がやってきます。

①歩けなくなる
②食べられなくなる
③認知できなくなる

個人差はあるものの、患者さんを診ている限り、このようにして介護なしでは生活できなくなっていく方が多くいらっしゃいます。不思議なもので、手足の筋肉が落ちると、食べ物を飲み込む時に使う筋肉も落ちてきています。歩けなくなった方が、やがて食事もできなくなってしまう所以です。

医療者としてこの問題にどう向き合うべきかを模索した末に辿り着いたのが、医学の知見を取り入れた歩き方、メディカルウォーキング(医歩)です。まずはその初歩として、「和式歩行」を紹介しましょう。ウォーキングというと、肘を曲げて大股で歩く姿をイメージされると思いますが、それは洋式歩行、体の表面の筋肉を使う歩き方です。

対して和式歩行は「すり足」、体の奥にある体幹の筋肉、深層筋を活性化させる歩き方です。日本の伝統芸能である能や狂言の役者が舞台を歩く姿を想像しながら、実践してみてください。

 

 

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