2019年10月24日
このような大発展を遂げた鉄鋼業界の英断の歴史を踏まえながら、『桐の木』の現状と未来を知っていただければ幸いです。
鉄から翻って、木の歴史はどうなっているのでしょう。
日本の大半を占めていた広葉樹林は戦後復興の大号令の元「雑木」と称され、外貨不足で絶対的に不足するとされたスギ、マツ、ヒノキ等の建築用針葉樹の林に変貌しました。
そのあおりを当初、桐は受けていませんでした。
高値で売買が継続していたからです。しかし、海外からの安い桐原木丸太の輸入が解禁となって、丸太の価格が1/5まで下落すると、国産桐の造林も衰退の一途をたどりました
。桐の御紋は日本の総理大臣が海外に向けてスピーチする演壇の中央に冠されています。日本の国花は菊、国木は桐であり、桜ではないのです。
NPO法人「桐、ささやかな植樹祭」理事長 八木隆太
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