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日本の住まいの知恵「人と人との関係を守り育てる」2

2021年4月8日


1.人と人との関係を守り育てる

人を迎え入れ、ともに集うには、暮らしは「社会」のなかで営まれ、人と人との関係の中で成立しています。住まいに交流の場を設けること、人との関わりに配慮した設えを施すことは、社会的な生活を育み、住生活のみならずそれをとりまく地域社会を豊かにしていくことにつながります。

来訪者を気持ちよく迎え入れるには、植栽、前庭、玄関、格子、建物配置など、集いをうながすには、続き間、縁側、土間、濡れ縁などです。家族が見守り合い、成長するには、「家族」の生活や成長の器としての住まいのつくりは、家族相互の関係に少なからず影響を及ぼします。

家族がお互いに心を配り、尊重し合う関係の形成に寄与するような住空間や各部のつくりが大切となります。家族の集いをうながすには、畳(和室)、板の間、土間、囲炉裏などの配置、家族の気配や様子を感じるには、襖、引戸、障子、続き間、吹抜け、畳(和室)などが考えられます。>>>続く

心と体に傷のつかない家づくり